白い雪が降り積もるように
第四章:変化
1.涙
翌日。
「頭痛い……」
目覚まし時計のアラームで目を覚ますと、ズキズキ頭が痛んだ。
風邪でも引いたかな……。
そんなことを考えながら頭痛を堪えて起床し、身支度を整えると自室を出た。
すると、ドアの外には玖下さんが待っていた。
「おはようございます、篠田さん」
「おはようございます」
昨日あれだけ殺気立っていたというのに、今は前と変わらない穏やかな雰囲気を出している。
彼は一体何者なのだろうか?
二人で蓬條依良の部屋へ向かっている途中、玖下さんは静かに口を開いた。