白い雪が降り積もるように
今、分かるのはただの一介の使用人ではないということと蓬條依良を守っているということ。
下手に蓬條依良に何かすれば、私の方が殺られてしまう。
玖下さんの正体を探ってから動くのが得策みたいだ。
そう判断すると先に歩き出している玖下さんを小走りで追いかけた。
歩く度に頭痛が増しているように思えたが、気にしなくても大丈夫だろう。
その考えは数時間後に後悔することになる。
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