白い雪が降り積もるように


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目を覚ますと辺りは薄暗くなっていた。




視界に映るのは毎日と言って良いほど見ている広い部屋と……。




部屋の主で椅子に座り、腕を組みながら船を漕ぐ蓬條依良だ。




何故、私は蓬條依良のベッドの上で寝ているのだろうか?




気だるい身体を起こすと、布団の上に濡れたタオルが落ちた。





それに構わず、身を乗り出して船を漕ぐ蓬條依良の顔を覗き込む。




……よく命を狙っている人の前で寝れるよね。




いくら私の体調が悪いとはいえ、油断しすぎだと思う。





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