白い雪が降り積もるように


彼の背中は細身に見えて、意外とがっしりしていて逞しかった。




そんな背中から感じる温もりと微かな揺れに再び眠気が襲ってくる。




とりあえず、調べるのは風邪が治ってからにしよう。




もしかしたら、蓬條依良の弱点が見つかるかもしれない。




そう考えながら落ちてくる瞼を閉じた。



蓬條依良の過去……。



それが私を絶望へと落とすとは思ってもみなかった……。








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