白い雪が降り積もるように

2.親友だった君



数日後。



それから風邪で二日ほど寝込んだ私はようやく仕事に復帰する。




下っぱの私が休んだ所で仕事に支障は無かっただろうけど、他の使用人達は心配してくれていたようで……。





「冬季君、風邪治ったの!?良かったわー」




「細いから風邪引くんだよ!たくさん食べなさい!」




等と言われ、少食の私は多いほどの朝ごはんが出された。




しかも、今回は女の人だけでなく、男の人の使用人まで加わっている。




断るに断れず、結局私は出された分全てを食べるはめになった。




「……気持ち悪い」




食べ過ぎて気持ち悪いし、胃もたれする。




玖下さん辺り、胃薬持ってないかな?




そんなことを考えながら屋敷内の廊下を歩いていると、蓬條依良と玖下さんに遭遇した。





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