白い雪が降り積もるように
「そう殺気立たないでよ。そうだ、消化の運動がてら俺と出掛けようか」
「は?」
何故、そうなる?
彼の発想がいまいち分からず、眉を寄せていると蓬條依良は構わず歩き出していた。
まだ行くと言っていないのに、彼の中では既に行くと決まっているのだろう。
というよりか周りに視線があり、反発できないと踏んでの行動に見える。
まあ、反発しても良いんだけどね。
でも、蓬條依良には看病してもらった借りがある。
それを返すと思って、私は彼の後ろについて行った。