白い雪が降り積もるように
何故、そんな反応するの?
私は正論を言っただけなのに。
「天然か……」
前を歩く蓬條依良がそんなことを言っているのが聞こえた。
「今、何て──」
「あれ、もしかして篠原ちゃん?」
彼に食って掛かろうとする私を呼ぶ声がした。
振り向いてみれば、そこには高校の元クラスメイトが数人いた。
しまった、此処のショッピングセンターは中退した高校の傍だった…。
しかも、よりにもよって声をかけてきたのは私に敵対心を剥き出しにしていたぶりっこの女子だ。
それと、その女子と一緒にいる数人の女子の中には私の親友だった子もいた。