白い雪が降り積もるように
「元気だった?急に高校辞めて心配したよー」
嘘つけ、一家心中をネタに私を孤立させたくせに……。
「今、何してるの?今度、遊ぼーよ」
遊ぶわけないでしょ?
あんたの目的は私じゃない。
恐らく、私と一緒にいる蓬條依良か玖下さんを狙っているのだろう。
良い子を装って、二人の興味を惹こうとしてるんだと思う。
私のことを心配している訳じゃない……。
親友と言っていたあの子も私を心配して此処にいる訳じゃない……。
──痛い。
痛いけど、どこが痛いか分からない。
心なのか、それとも違う場所なのか……。
「君達、この子の知り合い?」
すると、こういうことに興味なさそうな蓬條依良か声をかけた。
余程珍しいのか、玖下さんも驚いているようだった。