白い雪が降り積もるように
「どうしたんだよ、顔色悪いぞ?さては風邪で休んでたみたいだし、本調子じゃないんだろ」
「蓬條良威……」
「ん?」
「私の復讐はお門違いだったのかもしれない……」
驚いたように目を見開く彼の姿が滲んでいく。
身体がもう立っていられない。
その場に座り込むと堰が切れた。
「何故なの……、何故……うあぁぁぁぁあああぁあああ……っ」
「し、篠原!?」
思考が処理しきれない。
胸が引き裂かれそうだ。
「落ち着け、篠原!」
私を落ち着けようとする蓬條良威の手を振り払い、自分の身体を抱き締めた。
私のしようとしていることは間違い?
それとも、正しいこと?
お父さんが残した言葉は真実?
それとも、嘘?