白い雪が降り積もるように


その後、救急搬送された甥の片割れは何時間にも及ぶ手術を経て、一命を取り止めた。




それもその場にいたもう一人の甥が撃たれた甥の傷口を圧迫するように両手で押さえていたお陰だった。




最愛の息子を奪われかけた蓬條紗良はそれを企てた実の弟を勘当した。




それから何が彼女の中であったのかは分からない。




実の弟の裏切りと最愛の息子達を失いかけた事実が彼女を変え、今の蓬條紗良を形成したのだ。






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