白い雪が降り積もるように
声がした方を見れば、蓬條依良が口元を押さえて必死に笑いを堪えていた。
「……何がおかしいんですか?」
「い、いや……何でもない」
何でもないと言って、彼は肩を震わせて笑いを堪えている。
……頭大丈夫かな?
蓬條依良が何に笑っているか分からないまま、私達は紗也様が乗りたいモノへと乗っていく。
でも、紗也様の身長が足りないから絶叫系には乗れない。
だから、メリーゴーランドやコーヒーカップ等の小さい子でも乗れるようなモノに乗った。