白い雪が降り積もるように
でも、彼は何処かでそれに気付いた。
気付いていながらもその協力関係を壊そうとしなかった。
歩きながら話していたせいか、いつの間にか人の少ない池の傍に来ていた。
足を止めて池を覗き込めば、水面にうっすら赤くなってきた空が映っている。
「君に必要とされて、アイツは変わったよ」
「……………」
「……アイツを……良威をよろしくね」
何処か悲しそうな顔で笑って、再び彼は歩き出した。