白い雪が降り積もるように


「初めまして、篠原冬雪です」




本名で名乗ったのはどうせ、アリスさんから蓬條への復讐で偽名を使っていると聞いているだろうと踏んでだ。




私と周さんが挨拶を交わしていると蓬條依良はベッドに座り、アリスさんと周さんを睨んだ。




「それで、今日は何の用?」




「そう不機嫌になるなって。教師にお前の様子を見てこいって頼まれたんだよ、俺は。アリスはおまけだ」




「おまけって何よ!誘ってきたのは周じゃない!」




周さんの言葉にアリスさんは憤慨し、カウチから飛び起きた。




が、言った本人は彼女ではなく、蓬條依良を見つめている。





「……依良、お前が学校に来なくなって半年だ。まだ来れそうにないのか?」




「さぁね。勉強も簡単すぎてつまんないと思ってたからちょうど良い」




この会話を聞く限り、蓬條依良と周さんは同じ高校らしい。






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