白い雪が降り積もるように


周さんが着てる制服は蓬條が経営する私立の高校で、県でも最も頭が良いとされる進学校のもの。




そんな高校の勉強と言ったらとんでもなく難しいはずなのに、蓬條依良は簡単と言っている。





……蓬條依良はどんな頭をしてるのだろうか?




「確かに簡単だよねー。私もつまんなくて寝てるもん」





「アリス、話がややこしくなるからお前は黙ってろ」




「はいはい」




蓬條依良の言葉に賛同するようにアリスさんは手を上げたが、周さんに睨まれて飄々と手を振った。




……この二人の頭脳ってどうなってるんだろ?





アリスさんから彼に視線を戻した周さんは眉間にシワを寄せながら腰に手を当てて、ため息を吐いた。






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