白い雪が降り積もるように
そんなことを感じながらも、俺はこの二人に守られながら学校には通っていた。
二人も学生だから同じ学校に通い、摂紀よりもクラスが同じだった律生といる時間が長かった。
それに、同じクラスにアリスや周もいた。
猪突猛進気味のアリスと律生を俺と周が宥める……そんな毎日だった。
「依良。俺、お前の付き人辞退しようと思ってるんだ」
もうすぐ高三に進級する3月、律生が急にそんな事を言い出した。
「え、何故?」
不思議と声が震えた。
俺の前から律生がいなくなるなんて、想像できなかった。
この時俺にとって律生は大切な友人を越えて、親友とも言える存在だった。
だから、いなくなるなんて想像できない。