白い雪が降り積もるように


……何か、調子狂う。




蓬條依良に秋葉のことを知られたことに、不思議と腹立たない。





二人で秋葉の病室に戻ると




「遅いー!二人が来るまでプリン食べるの我慢してたんだからね! 」




プリンを食べる準備万端の状態で秋葉は待っていた。




ちょうどプリンは三個あったから一人一つずつ食べた。




その後は三人で他愛ない会話をした。




穏やかな時間だった。




秋葉も楽しそうだったのが私は嬉しかった。




こんなに楽しそうにしてくれるなら、彼にお見舞いに来てもらっていたのは良いことだってのかもしれない。




そう思いたかった。




でも、その時間はもう二度と訪れない。






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