白い雪が降り積もるように
≪秋葉side≫




今日は冬雪姉とその同僚の玖下依良さんがお見舞いに来てくれた。





依良さんはこの世の人と思えないくらい綺麗な人だ。





だから、綺麗な冬雪姉と並ぶと本当に絵になる二人だった。





そんな二人が帰ると、私は涙が出てきた。




復讐に身を落としてる冬雪姉だけど、普通の日常を送れている。





それなのに、私は大好きな陸上をする足を奪われ、普通の日常が送れなくなってしまった。





「何で、何で動かないの……っ!」





動かない両足に苛立って叩くけど、前まで動いていた足は痛みも感じなくなっていた。





何で、何で私ばっかり……。




溢れてくる涙が止められない。





すると、病室のドアが開いた。





そこには会ったことのない男の人が立っていた。







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