白い雪が降り積もるように


「嘘だ……冬雪姉が私を騙すわけない……」




「いいや、騙しているさ。知らないだろうけど、君の足はもう二度と歩けないんだよ」




「!?」




抑揚がない男の声が頭にこだまする。




私は二度と歩けない……。




冬雪姉はリハビリすれば歩けるって前に言ってた。




施設もリハビリに明るいところだからって言ってたから行くって決めたのに……。





ワタシハダマサレテイタ──?





その事実が私を絶望へと突き落とす。




声にならない慟哭が口から発せられる。





男が部屋から出ていったに気づかないくらい私は悲しみにうちひしがれていた。






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