白い雪が降り積もるように
「秋葉、どうし──」
「来ないで!」
あまりにも一晩で様変わりしてしまった妹に駆け寄ろうとしたら、秋葉は私が近付くことを拒んだ。
「秋葉……?」
「冬雪姉も依良さんも来ないで……」
「どうしたの、秋葉?何かあったならお姉ちゃんに──」
「私を騙してた冬雪姉に何を話せっていうの?」
「え……?」
私が秋葉を騙す?
そんなことをするわけ──。
「するわけないって?なら、何故、その人が蓬條の跡取りだって教えてくれなかったの?何故、私が二度と歩けないって教えてくれなかったの?」
「……っ!?」
私は秋葉の言葉で隠し事をしていたことに気付く。