白い雪が降り積もるように
丸みを帯びた女の子らしい文字で綴られた秋葉の想い。
最後まで自分よりも私を心配してくれる温かい手紙。
目の奥から溢れてくる涙が手紙に落ちて、弾けた。
「秋葉……」
手紙がくしゃりと音を立てて、シワが寄った。
「……君も秋葉ちゃんも似た者姉妹だね。本当に言いたかったことを素直に言えない、不器用な姉妹だ」
彼は私に近付いてくると、その色白な筋張った細い指で涙を拭ってくれる。
私の涙を拭うのはいつも彼だ。
私がこんなにも泣き虫になったのは彼のせいだ。
彼が優しすぎるから、泣いてしまうのだ。