白い雪が降り積もるように
3.告白
蓬條依良の部屋から戻った私はベッドに入り、上を見つめていた。
秋葉は私を恨んでなどいなかった。
その事実が私をどれだけ救ったか分からない。
それに、蓬條依良への気持ちが変わった今、私が此処にいる理由はない。
これ以上彼の優しさに触れて、苦しむなら私は蓬條のいるべきではないのかもしれない。
「どうしよう……」
悩みを惑わして、寝ようと布団を頭まですっぽり被った。
ふと、外から物音がする。
ベッドから出て、窓の外を見ると、そこには降りしきる雪の中に立つ良威の姿があった。