白い雪が降り積もるように


『……お前の願い、俺が叶えてやるよ』




「は?」





『依良を殺してやるよ。アイツを殺すのに撒かれた種は多い。その種を使って、お前を蓬條の王に祭り上げてやる』




依良を殺す?




圭二叔父さんは昔、依良と一緒に俺まで殺そうとした人だ。




でも、圭二叔父さんは誰よりも俺の気持ちを分かる人。




俺の答えは決まってる。




「……圭二叔父さん、俺が跡取りになったら蓬條に復帰させるから」




その言葉が俺の答えだ。





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