白い雪が降り積もるように


俺は依良を殺してでも全てを手に入れたい。




双子の片割れを殺してまで手に入れたい蓬條の名とアイツの心。



もう俺はおかしくなっていた。




依良を殺してもアイツの心が手に入るわけが無い。




依良を殺しても蓬條の全てが手に入るとは限らない。




もう何が正しいか分からなかった。




善も悪も区別がつかない。




一つ分かるのはもう後戻りは出来ないということ。




俺が差し伸べられて掴んだ手はもう離すことが出来ない悪魔の手だったから……。





≪良威side end≫
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