白い雪が降り積もるように
アリスさんの叔父さんは30代くらいに見えるけど、一体幾つなんだろう?
そんな疑問を抱いていると、アリスさんが私の方に来た。
「ふーゆきちゃん!久し振りー!」
「お久し振りです。お変わりないようで何よりです」
「うん、変わんない。でも、冬雪ちゃんは変わったね」
「?」
「……場所を移そうか」
アリスさんは私の手を引いて部屋を出ると、自分の家のように蓬條家の屋敷を歩き始めた。
そして、たどり着いたのは何故か紗也様の部屋だった。
「紗也ちゃん、やほー!」
ノックもせずにドアを開けたアリスさんの行動に驚いたけど、部屋の中にいた紗也様は平然としていた。
むしろ、
「アリスお姉ちゃん!やほー!」
とアリスさんとハイタッチを交わしていた。