白い雪が降り積もるように
「……俺も男なんだから風邪引いてると思って油断してると、噛みつくよ?」
熱を発しているせいか、表情も声も熱っぽい。
その熱っぽい声が愛しさから来るものだったら良いのに……。
そんなことを感じていると唇に触れたいた指が顎を撫でて、首の傷へと移動した。
そして、襟を広げられるとそこに彼の唇が触れる。
「……っ」
電気が走ったみたいに身体が痺れた。
私はその感覚が耐えきれなくて、蓬條依良の身体を押し返した。
彼の身体は押し返された反動でベッドに倒れる。