白い雪が降り積もるように


だって、お父さんの手紙には確かに蓬條に騙されたって……。




そうだ、この人も蓬條だったんだ。




手紙には蓬條としか書かれていなくて、蓬條の誰なのかまでは記されてなかった。





だから、お父さんの差す蓬條が紗良ではなく、圭二だったとしたら……。




「アンタが全部……っ!」




私が睨み付ければ、蓬條圭二は何が面白いのか笑い始めた。





そして、私の怒りを更に増幅させることを口にする。




「太雅だけじゃないさ。何て言ったかな……君の妹……、秋葉ちゃんだっけ?あの子は太雅に似ているね。……お陰で簡単に潰れてくれたよ」




潰れた……?




秋葉に歩けないことを伝えたのはこの男だったんだ。





この男のせいで秋葉は……。





< 364 / 422 >

この作品をシェア

pagetop