白い雪が降り積もるように
しかも、驚くことに良威の留学に千早さんもついていくらしい。
どうやら、あのあと良威に想いを告げて実ったみたい。
だから、私が良威の告白を断る前に良威の方からその事を告げられたから私がフラれたような形になった。
フラれたような感じになったのは気に入らないけど、ふたりが幸せなら良いと思う。
「今頃、二人はニューヨークかー。私も行ってみたい」
……英語が苦手な私がアメリカに行けるとは思えないけどさ。
あとは……私と蓬條依良の関係。
告白されてからも私は彼の世話をしている。
彼は告白のことを覚えていないかのように普通だし、彼が気に止めていないなら私も気に止めるべきではない。
そう思って、普通に接している。
でも、たまに向けられる穏やかな眼差しがあの時の告白のことを思い出させた。