白い雪が降り積もるように


「篠田君、篠田君!君、いくつなの?まだ高校生位だよね?」



「12月で17歳になります」




「ぎゃ、弟と同い年!同い年の子が住み込みで働こうってのに、あの馬鹿は遊び呆けてるわ」




「うちの娘も同年代ね。あー、娘も彼氏と遊び呆けてるわ……」




「しっかりしてるわねぇ、篠田君」




女性の使用人達が私を囲み、マシンガントークを繰り広げ始めた。




きょ、強烈……。




「いや、そんなことは無いですよ。うち、両親がいないので、姉と妹に変わって僕が働かないと……」




「きゃー、ホントに良い子!」



「可愛い!」



「イケメン!」



「息子にしたい!」



「弟にしたい!」



いやいや、私、男じゃないし。





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