白い雪が降り積もるように
外はうっすらと雪が積もっていて、まさにホワイトクリスマスだった。
カップルが何組も目の前を通っていく。
私もそのカップルの中に紛れるように歩き出した。
パジャマではなく、私服に近い服装だったから恥ずかしくはなかったけど、行き交う人は上着を羽織っただけの私の服装を見て怪訝そうな顔をしていた。
そんな中、親子が隣を通っていく。
その親子は両親に三人の娘とうちの家族と似た構成だった。
お姉ちゃん二人から両手を繋がれて歩く一番下の妹。
そして、そのあとをついていく両親。
「えなちゃんとせなちゃんのおてて、あったかい!」
「れな、お姉ちゃん達の手を離しちゃだめだよー」
「お姉ちゃん達もれなの手を離さないからねー」
会話も一度はしたことがあるモノ。