白い雪が降り積もるように
私は彼に布団をかけると、電気を消してその隣に敷かれた布団に入った。
そして、スマホを開いてとある場所にメールを送る。
返信はすぐに来て、明日には迎えに行けるとのことだった。
スマホを枕元に置くと眠っている彼の方を見た。
誰よりも綺麗な顔をして、穏やかに眠る彼。
私はそんな彼が好きだ。
そして、やっと両思いになれた。
でも、私はそんな彼から離れることを選んだ。
「ごめん……、依良……」
溢れてくる涙が枕を濡らす。
本当は離れたくない。
でも、彼を幸せにするには離れるしかない。
今の私は貴方に相応しくないから……。