白い雪が降り積もるように

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「あー、久しぶりの日本だー」





縮こまった身体を伸ばすと関節がパキパキと音が鳴った。




「凄い音ね、冬雪ちゃん」





「だって、飛行機狭いんだもん」




「いや、蓬條の自家用飛行機なんすから狭いわけ無いっすよね……」




後ろから矢吹くんの呆れたような声が聞こえたけど無視して荷物を持って、空港の出口に向かっていると出口の傍で見覚えのある人がいた。






「玖下さん！」





「篠原さん、お帰りなさい」






そこにいたのは玖下さんで私達の姿を見つけるなり、恭しく頭を下げてきた。




「ただいま戻りました。……あれ、一人ですか？」





「紗也様は学校で、紗良様と達也様は外せない用があると。依良様は……」





「来てないんですか？」




私の言葉に玖下さんは何も言わない。




必ず迎えに行くから待っててって言ったじゃない。




だから、向こうで待ってたのに……。