白い雪が降り積もるように
彼のことはアイツに任せておけば、一週間もかからずに突き止めるだろう。
何せ、アイツには公には出来ない情報網が あるからね……。
「さて、そろそろあの二人を追いましょうか。私達が来ないのを待ちかねて──」
「お兄ちゃーん、玖下さーん!早くー!」
玖下が何かを言いかけたが、外から聞こえた紗也の声に書き消された。
まあ、言いたいことは分かったけどね。
俺は小さく息を吐くと玖下と共に庭へと向かった。
篠田君、君が俺のことを探ろうとしているのは分かってる。
なら、俺も君のことを探らせてもらうよ……。
≪依良side end≫