白い雪が降り積もるように


「篠田さん、あーん!」




それを差し出していたのは紗也様で、どうやらケーキを一口私にお裾分けをしてくれるようだ。




これって、食べても良いのかな?




玖下さんにどうすればいいか目で訴えると、小さく頷いてくれる。




どうやら、食べても良いらしい。





私は紗也様が差し出してきたケーキをあーんされる形で食べた。





「!?」




「どう、美味しいでしょ?」



「はい、とても!」





玖下さんが作ったケーキは見た目だけでなく、味までもプロ顔負けのだった。




今度作り方教えてもらおう!





すると、紗也様がジーっと私を見つめてくる。




「どうかなさいましたか、紗也様?」




「篠田さん、女の子みたい!」




子供らしいど直球な言葉に、息を飲む。




ヤバイ、当たってる。




女の勘は鋭いっていうけど本当だわ。




此処は否定しとかないとヤバイよね。




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