白い雪が降り積もるように


「誰か……助けて……」




刺された傷の痛みかショッキングな光景を目にしたからか目からは涙が溢れてくる。




何故、こうなったのだろう?



朝までいつもと変わらなかったのに、何故──。




そう思っていたら、いつの間にか私はスマホを握っていた。




そして、ディスプレイに映っているのは110の番号。




『はい、○○警察署です』




女の人の声が聞こえた。




「助、けて……」




その言葉を絞り出すので精一杯だった。




電話の向こうで警察の女の人が何か言っていたけど、答えられない。



そこで私の意識はプツリと切れた──。








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