白い雪が降り積もるように
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「此処が私の部屋だよー」
紗也様の部屋は蓬條依良の部屋から東側へ何部屋か歩いた所にあった。
部屋の中は紗也様のイメージに合う可愛らしい雰囲気だった。
家具や寝具は白と淡いピンクで纏められ、紗也様の身体よりも大きいクマのぬいぐるみを始めとし、たくさんのぬいぐるみが置かれていた。
「可愛らしい部屋ですね」
そう言えば、紗也様は嬉しそうに「ありがとー!」と笑った。
そして、勉強机の方へ行き座ると、私を手招きする。
近付いてみれば、そこには小学校二年生の教科書とプリントがあった。
小学校二年生なら私にも教えられそうだ。
でも、漢字の書き取りだったから教えられることは何もなかった。