こくおうさまのすきなひと
会場は城内の一階にある大広間。
近付くにつれて、話し声や音楽が聞こえる。
エントランスには警護の騎士や世話をする侍従達に加え、何人かの貴族達が輪を作り話に花を咲かせていた。
「……おお、国王様夫妻がいらっしゃったぞ」
「素晴らしい。あれがアーネストの王女だったお方か……」
私達に気付いた貴族達が、そうくちぐちに話をしているのが耳に入った。
貴族達に、微笑みかけ頭だけ軽く下げる。
すると、貴族達は慌てて姿勢を正し、一礼をした。
大広間の中もまた、沢山の貴族で賑わっている。
私達が広間の入り口に姿を現すと、一斉にこちらの方を向き、そして静かになった。
貴族達が左右に分かれ、玉座に向かって道が出来ている。
その開かれた道を国王様とふたり、ゆっくりと歩いた。
そして玉座の前に行くと、貴族達に向けて話を始める。
「――皆忙しい中、参加して頂きとても嬉しく思う。紹介しよう、東の国アーネストから我が国へと嫁いだ、ミネア・ウィス・アーハイム正妃である」
国王様が私を紹介すると、貴族達は一斉に首を垂れた。
その後、拍手が沸き起こる。
私はそれに応えるように、深々と一礼を返した。
近付くにつれて、話し声や音楽が聞こえる。
エントランスには警護の騎士や世話をする侍従達に加え、何人かの貴族達が輪を作り話に花を咲かせていた。
「……おお、国王様夫妻がいらっしゃったぞ」
「素晴らしい。あれがアーネストの王女だったお方か……」
私達に気付いた貴族達が、そうくちぐちに話をしているのが耳に入った。
貴族達に、微笑みかけ頭だけ軽く下げる。
すると、貴族達は慌てて姿勢を正し、一礼をした。
大広間の中もまた、沢山の貴族で賑わっている。
私達が広間の入り口に姿を現すと、一斉にこちらの方を向き、そして静かになった。
貴族達が左右に分かれ、玉座に向かって道が出来ている。
その開かれた道を国王様とふたり、ゆっくりと歩いた。
そして玉座の前に行くと、貴族達に向けて話を始める。
「――皆忙しい中、参加して頂きとても嬉しく思う。紹介しよう、東の国アーネストから我が国へと嫁いだ、ミネア・ウィス・アーハイム正妃である」
国王様が私を紹介すると、貴族達は一斉に首を垂れた。
その後、拍手が沸き起こる。
私はそれに応えるように、深々と一礼を返した。