こくおうさまのすきなひと
6.大きな壁が立ちはだかる時
再会に戸惑う国王
***
ダンスを踊り終え、ミネアは一旦席を立った。
私も外の空気を吸いに、ロアと共にバルコニーへと出る。
アーハイム国ほとんどの貴族が参加している為、中は人の熱でとても蒸し暑く息苦しい。
加えてミネアとダンスをしたものだから、暑さに加えてミネアを引き寄せた喜びと緊張と、色々なものが入り混じって、汗が噴き出そうなほどに身体は火照っていた。
外の風はひんやりとしていて、何もしないのであれば寒く感じるが、今の私にはとても心地良い。
心地良いと言えば、ミネアをこの腕の中へ初めて引き寄せる事が出来た。
シルクのような滑らかな白い肌に、柔らかな身体。
思った以上にミネアの身体は抱き心地がよく、踊りながらこのまま離したくないという衝動に駆られた。
ああダメだ。
思い出すだけでも、にやけてしまう。
そんな私の姿を隣で見ていて、ロアは不審に思ったのだろう、困惑した表情を浮かべて声を掛ける。
ダンスを踊り終え、ミネアは一旦席を立った。
私も外の空気を吸いに、ロアと共にバルコニーへと出る。
アーハイム国ほとんどの貴族が参加している為、中は人の熱でとても蒸し暑く息苦しい。
加えてミネアとダンスをしたものだから、暑さに加えてミネアを引き寄せた喜びと緊張と、色々なものが入り混じって、汗が噴き出そうなほどに身体は火照っていた。
外の風はひんやりとしていて、何もしないのであれば寒く感じるが、今の私にはとても心地良い。
心地良いと言えば、ミネアをこの腕の中へ初めて引き寄せる事が出来た。
シルクのような滑らかな白い肌に、柔らかな身体。
思った以上にミネアの身体は抱き心地がよく、踊りながらこのまま離したくないという衝動に駆られた。
ああダメだ。
思い出すだけでも、にやけてしまう。
そんな私の姿を隣で見ていて、ロアは不審に思ったのだろう、困惑した表情を浮かべて声を掛ける。