こくおうさまのすきなひと
「アルス様、もしお疲れのようでしたら、早く休まれたらいかがでしょう?毎日忙しくされて、とても心配です」
国王様の身体を気遣って、そんな言葉を掛ける。
私がそう言うとは思わなかったのか、少し驚いたような表情をしていたが、すぐに元の表情に戻った。
「ん?……あ、いや、これしきどうって事はない。まだ雑務が少し残っているのでな、休むわけにはいかないんだ。……優しい言葉をありがとう、ミネア。その言葉だけで、私はもう一息頑張れるぞ」
国王様がふわりと微笑む。
特別な言葉を言ったわけではない。
それは、何気ない一言だ。
それでも国王様は嬉しそうに笑った。
トクリ、と心臓が鳴る。
妙に恥ずかしくなって、国王様の顔を見ていられなくなり、少し目線をずらした。
……このもどかしい、何とも言えない気持ち。
やっぱり私は、国王様に惹かれ始めているんだわ。
国王様の身体を気遣って、そんな言葉を掛ける。
私がそう言うとは思わなかったのか、少し驚いたような表情をしていたが、すぐに元の表情に戻った。
「ん?……あ、いや、これしきどうって事はない。まだ雑務が少し残っているのでな、休むわけにはいかないんだ。……優しい言葉をありがとう、ミネア。その言葉だけで、私はもう一息頑張れるぞ」
国王様がふわりと微笑む。
特別な言葉を言ったわけではない。
それは、何気ない一言だ。
それでも国王様は嬉しそうに笑った。
トクリ、と心臓が鳴る。
妙に恥ずかしくなって、国王様の顔を見ていられなくなり、少し目線をずらした。
……このもどかしい、何とも言えない気持ち。
やっぱり私は、国王様に惹かれ始めているんだわ。