こくおうさまのすきなひと
7.互いがすれ違う時
反省する国王
***
あれから10日経った。
私がミネアに声を荒げて以来、ミネアから微妙な距離を取られていた。
会話も最低限、目が合っても直ぐに逸らされてしまう。
そして夜も、今までは手を繋いで寝ていたのに、あの日以来繋ぐ事が無くなってしまった。
ある一定の距離から寄ろうとはしない、ミネア。
顔からは笑顔が消え、私の前で見せるのはいつも少し悲し気なもの。
このようになってしまったのは、私が声を荒げ、冷たく言い放ってしまったのが原因だろう。
本当は私だってあんな風に言いたくはなかった。
けれど、ミネアにはどうしても知られたくなくて、ついああ言ってしまったのだった。