こくおうさまのすきなひと
――部屋の前へと着いた。
一息置いて、騎士が部屋の扉を叩く。
すると扉の向こうから、国王様の声が聞こえた。
「――誰だ」
「アルス様、私です、ミネアです!お部屋へ入ってもよろしいですか!?」
騎士が答える前に、すかさず私がそう言った。
しかし、それに対し国王様からの返答はなく、辺りには少しの静寂が流れる。
会ってくれないかもしれないと、不安に駆られた。
だが、扉はゆっくりと開かれた。
「……落ち着いたら行こうと思っていたんだが、わざわざ来てくれたのか」
国王様の姿を久しぶりに見て、私は言葉を失くした。
とても疲れ切ってやつれた顔。
その姿も、とても弱々しい。
正直ここまで弱り切った姿だとは思わなかった。
あまりの変貌に、胸が痛む。
一息置いて、騎士が部屋の扉を叩く。
すると扉の向こうから、国王様の声が聞こえた。
「――誰だ」
「アルス様、私です、ミネアです!お部屋へ入ってもよろしいですか!?」
騎士が答える前に、すかさず私がそう言った。
しかし、それに対し国王様からの返答はなく、辺りには少しの静寂が流れる。
会ってくれないかもしれないと、不安に駆られた。
だが、扉はゆっくりと開かれた。
「……落ち着いたら行こうと思っていたんだが、わざわざ来てくれたのか」
国王様の姿を久しぶりに見て、私は言葉を失くした。
とても疲れ切ってやつれた顔。
その姿も、とても弱々しい。
正直ここまで弱り切った姿だとは思わなかった。
あまりの変貌に、胸が痛む。