こくおうさまのすきなひと
8.互いの想いが通じ合う時
真実を知る国王
***
……夢を見ていた。
それはとても幸せな夢だった。
私の隣にはミネア。
ミネアは私の腕に手を絡め、もたれかかっている。
色鮮やかな花々。
空は一面の青。
そして時折囁くような、心地よいそよ風。
妖精の如く、蝶々がその花達と共にまるで踊るかのように饗宴している。
ミネアは私の隣で微笑んでいた。
『アルス様と出会う事が出来て、一緒にいる事が出来てとても幸せです』と、そう呟く。
嬉しさと切なさが込み上げる。
こんなこと、現実に起こるはずがない。
夢だと分かっていても、その喜びは計り知れないものだった。
――夢なら、夢でいい。
夢の中でミネアと愛し合えるのなら、それで十分だ。
最後は私とミネア、ふたりで笑い合っていた。
『私も幸せだ』とそう話そうとした時、ミネアの顔がかすれて消えていく。
……待ってくれ!
私はまだミネアに伝えていない!
好きだ、愛している。
ミネア、私はお前を――……!!
……夢を見ていた。
それはとても幸せな夢だった。
私の隣にはミネア。
ミネアは私の腕に手を絡め、もたれかかっている。
色鮮やかな花々。
空は一面の青。
そして時折囁くような、心地よいそよ風。
妖精の如く、蝶々がその花達と共にまるで踊るかのように饗宴している。
ミネアは私の隣で微笑んでいた。
『アルス様と出会う事が出来て、一緒にいる事が出来てとても幸せです』と、そう呟く。
嬉しさと切なさが込み上げる。
こんなこと、現実に起こるはずがない。
夢だと分かっていても、その喜びは計り知れないものだった。
――夢なら、夢でいい。
夢の中でミネアと愛し合えるのなら、それで十分だ。
最後は私とミネア、ふたりで笑い合っていた。
『私も幸せだ』とそう話そうとした時、ミネアの顔がかすれて消えていく。
……待ってくれ!
私はまだミネアに伝えていない!
好きだ、愛している。
ミネア、私はお前を――……!!