こくおうさまのすきなひと
アレイズの言葉に、ミネアは思わず立ち上がった。
そして、アレイズに対して声を荒げる。
「何を言っているの!アレイズ!!私はもうこの国の一員として儀式を行っているの!そんな事出来るわけ……」
「でも、"本当の夫婦"になっていないでしょう?」
ミネアの言葉を遮って、アレイズは言った。
その言葉に、ミネアは酷く動揺していた。
「あ、あなたまさか……」
「ああ、ティアから手紙を内緒で貰っていたよ。夫婦の儀式は受けても、まだ本当の契りはしてないらしいね。姉さんのその慌てぶりを見ていても、現時点ではまだのように思える。子を成す心配がないのならこの結婚を解消しても、何も問題ないじゃないか」
ミネアは力なく椅子に座り込んだ。
ロバートがミネアを介抱し、アレイズに向かって何か言おうとしたが、すかさずそれを止める。
アレイズの瞳は未だ鋭く、私を睨むように見据えていた。
「もうこれ以上、姉さんを苦しませたくはないんですよ。あなた達の間には愛がない。そのような状態で姉さんをこの国へ閉じ込めておくのは酷な事だ。こちらとしては国を守ってくれた恩義がある。だから解消しても同盟まで解消するつもりはない。これからもアーハイムとは良き関係でやっていきたいと思っているのです」
そして、アレイズに対して声を荒げる。
「何を言っているの!アレイズ!!私はもうこの国の一員として儀式を行っているの!そんな事出来るわけ……」
「でも、"本当の夫婦"になっていないでしょう?」
ミネアの言葉を遮って、アレイズは言った。
その言葉に、ミネアは酷く動揺していた。
「あ、あなたまさか……」
「ああ、ティアから手紙を内緒で貰っていたよ。夫婦の儀式は受けても、まだ本当の契りはしてないらしいね。姉さんのその慌てぶりを見ていても、現時点ではまだのように思える。子を成す心配がないのならこの結婚を解消しても、何も問題ないじゃないか」
ミネアは力なく椅子に座り込んだ。
ロバートがミネアを介抱し、アレイズに向かって何か言おうとしたが、すかさずそれを止める。
アレイズの瞳は未だ鋭く、私を睨むように見据えていた。
「もうこれ以上、姉さんを苦しませたくはないんですよ。あなた達の間には愛がない。そのような状態で姉さんをこの国へ閉じ込めておくのは酷な事だ。こちらとしては国を守ってくれた恩義がある。だから解消しても同盟まで解消するつもりはない。これからもアーハイムとは良き関係でやっていきたいと思っているのです」