こくおうさまのすきなひと
***
「今日もいい天気ですね、アルス様」
――時は流れ、正式な結婚式が行われる2日前。
慌ただしい毎日の中、ほんの少し訪れたふたりきりのゆったりとした時間。
風がそよそよと花々を揺らす庭で、みずみずしい緑の芝が育つ地面にミネアが座り、私は膝枕をして貰い景色を眺めていた。
鳥のさえずり。
ゆっくりと左右に揺れる花達。
雲一つない空に、温かく照らす太陽。
見慣れたその風景も、ミネアと共に眺めればより美しく見えるのだから不思議なものだ。
「今日もいい天気ですね、アルス様」
――時は流れ、正式な結婚式が行われる2日前。
慌ただしい毎日の中、ほんの少し訪れたふたりきりのゆったりとした時間。
風がそよそよと花々を揺らす庭で、みずみずしい緑の芝が育つ地面にミネアが座り、私は膝枕をして貰い景色を眺めていた。
鳥のさえずり。
ゆっくりと左右に揺れる花達。
雲一つない空に、温かく照らす太陽。
見慣れたその風景も、ミネアと共に眺めればより美しく見えるのだから不思議なものだ。