こくおうさまのすきなひと
綺麗に纏められたブラウンの髪、丸く大きな瞳とぷっくりとした唇。
健康的で艶やかな肌が、紫のドレスと良く合う。
胸元に散りばめられた宝石が、胸が上下で動くたびにキラキラと輝く。
決して絶世の美女というわけでもない。
むしろどこにでもいる、普通の女。
国王になる前は、地味で映えないと敬遠していた部類の女。
なのになぜ?
やけに澄んだターコイズブルーの瞳が妙に艶めかしく、目が離せない。
どくりとなった心臓は、そのままの激しさを継続したまま鳴り続け、汗が出そうなほどに身体が熱い。
な、なんだこれは。
なぜこんなに心臓がうるさいのだ!?
突然の身体の変化に、戸惑ってしまう。
見つめたまま何も話せなくなってしまった私に、ミネアは心配そうに声を掛けた。
「どう、なされたのです?お体の調子でも悪いのですか?」
また、どくりと心臓が鳴った。
頭のてっぺんから雷に打たれたように、全身が痺れて仕方がない。
「な、何でもない。気にしないでくれ」
そう返すのがやっとだった。
健康的で艶やかな肌が、紫のドレスと良く合う。
胸元に散りばめられた宝石が、胸が上下で動くたびにキラキラと輝く。
決して絶世の美女というわけでもない。
むしろどこにでもいる、普通の女。
国王になる前は、地味で映えないと敬遠していた部類の女。
なのになぜ?
やけに澄んだターコイズブルーの瞳が妙に艶めかしく、目が離せない。
どくりとなった心臓は、そのままの激しさを継続したまま鳴り続け、汗が出そうなほどに身体が熱い。
な、なんだこれは。
なぜこんなに心臓がうるさいのだ!?
突然の身体の変化に、戸惑ってしまう。
見つめたまま何も話せなくなってしまった私に、ミネアは心配そうに声を掛けた。
「どう、なされたのです?お体の調子でも悪いのですか?」
また、どくりと心臓が鳴った。
頭のてっぺんから雷に打たれたように、全身が痺れて仕方がない。
「な、何でもない。気にしないでくれ」
そう返すのがやっとだった。