こくおうさまのすきなひと
礼拝堂の扉がゆっくりと開かれ、真っ直ぐに伸びた絨毯の上を並んで歩く。
見据えた先には祭壇があり、その向こうにはこの国の大司教レイモンドの姿がある。
礼拝堂の真ん中を過ぎた所で立ち止まると、私は片膝を付く。
まずはミネアがこの国の者になる為の儀式を行う為である。
ミネアはひとりレイモンドの待つ、祭壇の前へと向かった。
「では、ミネア・ウィス・アーネスト。今からこの国の守り神へと祈りを捧げ、誓いを立て、この国の一員となる証を神から授けよう。共に祈りなさい」
「――はい、大司教様」
礼拝堂に、レイモンドの祈りの言葉が響く。
私も共に祈りながら、その言葉を聞いた。
やがて祈りが終わると、祭壇に奉られていた聖水を手に持ち、祭壇の下で両膝をついて祈るミネアの前に立った。
「ミネア、このアーハイムの国へその身を捧げると誓うか?」
「はい、誓います」
ミネアの言葉のあと、レイモンドは手に持っていた聖水をミネアに振りかけた。
「では、アーハイム16代国王、アルス。こちらへ」
レイモンドの声に、私は立ち上がるとミネアの隣へと行き、また片膝を立てる。
「それでは簡易的ではあるが、二人がこれから夫婦になる為の儀式を行う。二人ともそのまま神へと祈りを捧げなさい。今日から共に手を取り合い、いかなる困難があろうとも同じ道を歩んでいくと」
見据えた先には祭壇があり、その向こうにはこの国の大司教レイモンドの姿がある。
礼拝堂の真ん中を過ぎた所で立ち止まると、私は片膝を付く。
まずはミネアがこの国の者になる為の儀式を行う為である。
ミネアはひとりレイモンドの待つ、祭壇の前へと向かった。
「では、ミネア・ウィス・アーネスト。今からこの国の守り神へと祈りを捧げ、誓いを立て、この国の一員となる証を神から授けよう。共に祈りなさい」
「――はい、大司教様」
礼拝堂に、レイモンドの祈りの言葉が響く。
私も共に祈りながら、その言葉を聞いた。
やがて祈りが終わると、祭壇に奉られていた聖水を手に持ち、祭壇の下で両膝をついて祈るミネアの前に立った。
「ミネア、このアーハイムの国へその身を捧げると誓うか?」
「はい、誓います」
ミネアの言葉のあと、レイモンドは手に持っていた聖水をミネアに振りかけた。
「では、アーハイム16代国王、アルス。こちらへ」
レイモンドの声に、私は立ち上がるとミネアの隣へと行き、また片膝を立てる。
「それでは簡易的ではあるが、二人がこれから夫婦になる為の儀式を行う。二人ともそのまま神へと祈りを捧げなさい。今日から共に手を取り合い、いかなる困難があろうとも同じ道を歩んでいくと」