ブルー・ワルツ
ただ単に今まで彼が
他人に興味がなくて、
まわりと一定の距離を保っていたからであって
それは高校に入ってからでも変わらないけれど
周囲が、彼を放っておかなかった。
正直私からしてみれば
いきなりきゃっきゃ言い出すようになった
千早くんのまわりの子たちなんて
一時の思い込みで盛り上がってるだけだ
なんて邪な思考になったりして。
でもほんとに最初はそんなのばっかだったって
今でも思えるし
うまく、脆いそれを扱えなかった未熟なわたし自身が確かにいた