恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐



「望月さんって沢山の人に告白されてるよね。
でも好きな人がいるって断っているんでしょ?
それってこの人のことなのかな…?


いくら中学の話でもさ、望月財閥のお嬢様がこんなことしてたら、お家の人は地元に戻ってこいって言うんじゃないかな」



包容、声、態度…
あくまで彼の全部は優しくて甘くてかった。


ただそれは、生殺しと同じで…。



「……それには、理由があって…」


「そっか…。
でもこの写真、後ろ姿なんだ。残念だけど嫌がってたとしても分からないね」



私の掠れた反論も、笑顔の王子様に一刀両断される。
そのまま王子様は、私にトドメを刺した。


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