恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐
「地元にいたってココにいたって何も変わらないし。好きにして?
貴方のよくわからないゲームに参加するより、よっぽどマシだからね」
挑発的な色を帯びた瞳、皮肉気な弧を描く口許。そこからでた毒を含んだ言葉。
そんな私の様子に、ミユキくんが目を見開くのが視界の隅に入る。
目の前の会長さんはキョトンという顔をしていた。
「用件はそれだけでしょ?さようなら」
そう言って戸の方へ歩き出そうとする私の腕を会長さんが掴む。
この後に及んでまだ何かあるの?
冷たい視線を向けた先には、俯く会長さんが居た。
………俯くというよりも………
「……っ、くく…っ!」
な に 笑 っ て ん の こ の 人 。