恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐

……そう思っていたのに…



「…自分の見ていない隙に、生徒会長の妙な遊びに使われるなんて…」



誰もいない廊下、自分の声だけが微かに空気を震わせた。
目の前には生徒会室への扉。
この中に、お嬢様の名前が書かれた生徒会推薦書があるはず。




……それを処理すれば、お嬢様を守ることが出来る…



鍵を開いて辺りを見渡せば、生徒会長の机に推薦書はあった。
パッと見たらただの紙切れでも、これは生徒会長が彼女で遊んだ印。


そう思うと嫌な気持ちが広がって、早歩きで近づいて乱暴にそれを掴んだ。

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