恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐
本人ってことは…



「なんか生徒会室騒がしいけど、どうしたの?」



「!、お嬢様っ!」



ひょこっと扉から顔を覗かせたのはお嬢様。
予想外の登場に驚きつつも、口許は自然と緩む。



「あれ、なんでユウがここに…」



「お嬢様を敵から守る為です」



「敵って……。ユウに会長さんのこと相談してないよね…?」



「ええ、でも昨日お疲れの様でしたので何かあったのかと思いまして、ちょっと調べました」



「調べるって、どうやってよ…」



苦笑いを浮かべるお嬢様。
その問いには答えられない自分は、答えの代わりに笑みを浮かべた。

知らない方がいいですよ。そんな意味を込めて。
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